売却の流れについてご説明します。
STEP1:売却についての事前準備
お家を売却する理由はさまざまですが、まずはなぜ売却を考えているのか、そしてこのタイミングが最適かどうかを一緒に整理していきます。
「売る」という選択肢の他にも、賃貸に出すなどの選択肢もあるかもしれません。そのため、この段階で慎重に検討したいと考えています。
購入と同様に、売却の際にも面談のお時間を設けさせていただいています。面談の際には売却理由などをしっかり整理し、売却に関わる事項(流れ、費用、注意事項など)についてもお伝えします。
初めて売却を経験されるお客様にもわかりやすく説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
STEP2:価格査定
当社では、以下のような方法にて不動産価格を査定しています。基本的に1と2の査定とも行い、総合的に判断し査定します。
1.机上査定
過去の売買データや周辺の売り出し情報から物件の査定価格を導きます。売却予定物件の情報を以下のようなデータと比較し、査定価格を概算します。
・物件の立地
・類似するほかの物件の過去の売買記録
・周辺にある物件の現在の売り出し状況
・周辺エリアの相場価格帯
・市場動向
2.訪問査定
実際に当社スタッフが物件を訪問し、細かく調査して査定価格を算出します。物件を訪問する際、以下のような項目を調査します。
・敷地の状態
・面している道路幅
・近隣の環境
・インフラの状態
・建物の状態
・設備の状態
・管理の状態など
これらの状況を把握するために、訪問査定で行う現地調査には、登記簿謄本や建物の図面、敷地の測量図などの書類が必要です。訪問査定は、物件に関する特別な事情から、物件の状態まで細かく調査するため、統計データによる査定に比べて精度の高い査定価格を算出できます。
さらに以下のような事項を考慮します。
◇エリア要因
該当する不動産のエリアが、周辺エリアと異なる環境でないかどうかが評価の対象になります。たとえば、該当の不動産の周辺の一部のエリアだけ、騒音が問題になっていたりした場合、その一部だけがほかの周辺エリアよりも安く売買されていることがあります。このような地域的な要因も加味して査定価格を算出します。
◇事情要因
こちらは、特殊な事情によって本来の相場とは異なる取引事例をできるだけ排除して査定する方法です。たとえば、海外赴任などの理由で不動産を売却したい人の場合、売却を急いでいるために相場より安い価格で契約してしまう人も多くいます。このような個人的な事情や特別な事情による取引事例を査定額の算出に加味しないように補正しています。
◇個別要因
対象となる不動産の個別の違いを考慮して査定します。リフォームの有無や耐震性などがこれに該当します。
ここで注意していただきたいことは、査定価格 ≠ 販売価格ということです。販売価格とは、査定価格に売主様の希望や抱える特別な事情などを加味して算出する価格のことです。
そのため、売主様は査定価格で物件を売る必要はなく、査定価格を参考にしながら、最終的な販売価格を決定します。
売主様と一緒に販売価格を考えて決めていきますので、この価格で売るべき!など押しつけることは一切しません。
STEP3:媒介契約締結
ご提案内容に納得いただいた上、当社との媒介契約を結んでいただきます。
媒介契約には3種類ありますが、一社に任せるか(専任媒介契約・専属専任媒介契約)又は複数の不動産業者に任せるか(一般媒介契約)に分かれます。
当社では「専属専任媒介契約」または「専任媒介契約」を結んでいただき、3日以内に不動産流通機構会員ページに公開し、他社の不動産会社様にも積極的にネットや媒体広告を出していただき、ご協力いただく売却スタイルをとっています。
専属専任媒介と専任媒介契約についてですが、売主様側の業務は全て当社にお任せいただくと考えております。
当社はあくまでも売主様の契約交渉人としての立場で、物件についてしっかり調査し、契約書類、物件資料を作成し、安心して引渡しをすることがすべてです。
物件情報を囲い込んで、両手仲介を狙う不動産会社ではありません。
売却のパートナーかつ売主様の交渉人として、他社からも紹介を受けやすい仕組みを取り入れながら協力し、早期売却を目指して活動していきます。
また、中国語、英語と日本語でアプローチしていきますので、日本国内だけでなく、海外在住の物件購入希望者にも物件情報を届けられるネットワークを持っているのも当社の大きな強みの一つです。
STEP4:販売促進活動
◇物件調査
購入申込が入る前には、物件調査歴豊富なスタッフが物件の調査を行います。
行政機関・水道局等をまわり、安心して取引していただけるように資料を入手します。
マンションの場合は、購入検討している方にむけて管理状況や大規模修繕の内容の情報開示を行います。土地は目に見えない地中の埋設物などもあるので、「もしものとき」を想定しながら契約書類を作り上げていきます。
調査不足や買主側からの「こんなこと知らなかった」で困るのは売主さまも同じです。当社に売却仲介をお任せいただくことで、買主様に満足いただく情報開示を率先して行っていくことが、売主様の早期売却に繋がると確信しています。
◇販売促進・サポート
当社では、会社代表電話受付とともに、必ず物件の担当者にも常に連絡が繋がるよう対応しています。物件状況確認の連絡の取りこぼしをなくし、お問い合わせの連絡を逃しません。
また、販促図面に詳細をできる限り記載する等、問い合わせしなくても物件詳細を得られる工夫をこらしています。
購入検討者にとって必要と思われる資料(公図・謄本・道路台帳・ライフラインに関すること・管理に係る重要事項報告書・総会議事録)は事前に入手していますので、内見希望時に買主側の業者と共有いたします。
買主側からの「聞いていなかった」「知らなかった」というトラブルを未然に回避します。
◇販売状況の定期報告
売主様には、定期的に販売活動のご報告をしています。
内見の件数や問い合わせの件数はもちろんの事、内見時お客様の感想及びいただいたお声についても、お伝えいたします。こうした実際に内見したお客様のお声をヒアリングすることで、早期売却に繋がるヒントが見えてきます。
当社では、正確な電話履歴が残るため、反響数と状況をタイムリーにご報告することが可能となっています。
STEP5:購入申込書の受領
物件の内見をして気に入っていただき、その他の条件にも納得いただいた購入希望者から、購入申込書が提出されます。提出されたらすぐ売主様と情報を共有し、諸条件の確認も行います。
当社では、購入申込の正式受付は「金融機関の事前承認後」に買主様にお願いしています。
売買契約前には、引渡の時期・買主様のローン状況・属性等、細かく確認をし、調整を行います。
STEP6:売買契約の締結
契約の日程確認・重要事項説明書および契約書の作成・契約内容の確認を買主側の不動産業者と行います。
買主様及び売主様に対しては、重要事項説明書を細かく説明させていただきます。ご希望により、売主様に対しては、「いつ、いくら受け取るのか」「いつまでに何をするか」「引き渡した後の売主の義務や責任の範囲」等に重点をおいて説明することも可能です。
契約締結日には、売主様及び買主様にとって安心して契約を結んでいただけるよう、事前にしっかりと準備します。
STEP7:引渡日までの準備
買主側の業者とこまめに連絡をとりながら、お引渡日までのスケジュールを組んでいきます。
私たちは売主様の担当でありますが、買主様にも気持ちよく引き渡しをうけていただくためにも全力対応いたします。それが売主様のためにもなると思っています。
住宅ローンの残債がある場合、不動産に付いている「抵当権」を外す必要があるため、借入先担当者に連絡をとります。
ご希望がありましたら、引越業者の紹介・不用品処分・買い取り等のご紹介もいたしますのでお申し付けください。
STEP8:物件引渡
いよいよお引渡の日がやってきました。
売主様の住宅ローンの残債がある場合は、この日に住宅ローンの返済を終えることになります。また、残代金決済・不動産の名義人の変更・鍵の引き渡しなど、この日にすべて行われます。
買主様がローンを組んで購入する場合、決済は買主様の借入先金融機関で行われることが多いです。ネット銀行を利用される方は、不動産会社の事務所で行われる場合もあります。
これから将来へ
不動産は、売却が終わって「おしまい」ではありません。
ご売却後の確定申告(必要な方)・お住み換え・賃貸物件のご紹介・相続など将来のお話・資産運用…などについて、引き続きしっかり対応いたします。
人生の中でも大きな決断をされたお客様のそばで、不動産取引に精通している戦略パートナーとして、常にサポートできたらと思っています。
当社を依頼して売却してよかったと思って頂けるようにお手伝いいたしますので、売却したあともお気軽に相談してもらえる住まいのパートナーであり続けたいと思います。